最低男との結婚
「ごめ・・あの、
今度、ゆっくり説明するから・・」


「え?あ、うん・・・」


混乱する亜子に
そう言ったのはいいけれど・・・


「そういや・・・
おいお前、こいつに
男、近寄らせんなよ?」


帰ろうとする亜子を呼び止め
そう言い放つ大輔の言葉に

驚きつつも、うれしくて

思わず顔が緩んでしまっている自分がいる。



亜子達が帰り、

再び2人の時間が訪れ


玄関に立ったまま、



「んで?戻ってくんのか?」


「うん・・・・」


「よしっ、じゃ
帰るぞ」


「え?ちょっ
荷物・・・!」


「んなもん
明日でいい。」


そう言いながら
強引に手を引っ張り
外に出て
少し先にある空き地に停めてる大輔の車に押し込まれるように乗ると


「今度逃げ出したら
俺が閉じ込めて
外に出さねぇからな?」


そんな言葉と共に
うるさい車は
2人のアパートへ向かい
走り始めた。



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