最低男との結婚
翌朝、目が覚めると
隣に寝ている大輔の顔に

思わず、手を差し伸べ
触れていると



「寝込み襲うなよ?はは」


そう言いながら笑い出す大輔。


「起きてたの!?」


「あぁ、さっきからな?」


「何それ・・ひど・・・」


「ははは、散々
焦らされて振り回されたんだから
こんくらい
いいだろ?」


「振り回してないし・・・」


「へぇ?思わせぶりな態度とって
逃げ出すっての
結構くらった気すんだけど?」


「そ、それは・・・・
大輔だって・・
あの・・女の子・・・」


「女・・・?
あぁ・・・鉢合わせした女か?」


ずっと、気になってた・・。


あの時・・・

この家に
あの女の人の荷物が置いてあった時

嫉妬で狂いそうになって・・・


追いかけてきてくれるの
待ってたのに・・・。




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