最低男との結婚
「おい、そこの女
振られて暇みてぇだから
俺が遊んでやるよ?」


背後からの声に
思わず、体が大きく揺れ
ゆっくり振り向くと、

同じ人間なのか?というほどの
顔立ちの整った、金髪の男が
すぐ後に座っていて・・・

私の方を見ているけど、

その向かい側には
彼女らしき人物が座り

「大輔ってば・・・」

そう、うつむき加減で
会話をしてるように見える。


な、なんだ・・・
私に言ったのかと思ってしまった・・

振り向いてしまった自分が
恥ずかしいほどだ・・・。

慌てて
振り向いてしまった顔を戻した。


「おい、シカトかよ?」


そう言うと、
私の頭に手が乗っかり、


何、この手は・・・・

っていうか、

・・・私の事?


再び振り向くと、


「何も、こんなとこで
振らなくてもなぁ?
しかも、あんな
でけぇ声で・・くくくっ」


そう言いながら
なぜか笑っている
金髪の美形お兄さん。


非常に・・・・

対応に困るわけでして・・・
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