最低男との結婚
「ど、どうしたの!?」

朝、下駄箱で会った瞬間
亜子が目を見開き
私の前で立ち止まった。


「え?何が?」


「目、真っ赤すぎだってば・・
クマできてるし
ちゃんと寝た?」


「あー・・・
おもしろいDVDあって・・・」


まさか、あの男が
電話に出なかったから
かかってくるの待ってたとか

言えるはずもない。



「そんな徹夜で観るくらい
おもしろいなんて
どんなやつ?」


やばい・・・

まさか、こんなとこで
食いついてこられるとは
予想外の事で・・・


「え、あー・・・・・
あの、ほら
ゾンビもの・・・」


「は?ゾンビ?」


亜子が興味なさそうな感じを言ってみたけれど・・・


これは、完全に・・・


・・・ドン引きされてるじゃないか。



「優奈って・・・
ああいうの好きなんだ・・・
知らなかった・・・」



いや、嫌いではないけれど


それほどドン引きされると

若干ショックが・・・・
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