高梨さんと北条くん


それにしても、なんで今更。

放課後、今日は図書委員の仕事もないので、そのまま玄関に向かっていた。

「やっべ、まじか、高梨、付き合ってんのかと思ってたわ」

「違うらしいぜ、今日校門で知らない女に弁当渡してたとか」

「えーじゃあ俺、狙っちゃおうかな、高梨ちゃん。」

途中で聞こえたすこし下世話な会話に、高梨の名前が出てきて、むっとする。


狙うってなんだよ、ねらうって
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