冷徹ドクターに甘やかされてます



「なら取ったって言われても仕方ないだろ。拓也がいいよって言って初めて借りたことになるんだぞ」



「ほら!健太がとった!」



「まぁまぁ、拓也くん。健太くんも読みたいんだって。貸してあげよう?」



やんちゃな年頃の二人は、こうして喧嘩することも珍しくない。

そんな二人の間に割り込むようにして、春田先生は健太くんを私は拓也くんをなだめる



「っ〜…いらないよ!こんな本!」



ところが健太くんの気持ちは収まらないようで、手にしていた本をバサッと床へ叩きつけた



「こら健太!」



「っ…なにするんだよ!!」



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