SUMMER SCHOOL!!
「あと、」
付け足すように一言言うと
振り返ってあたしの方を向いた
な、なに!?
何言われるの………!!?
怖くなって思わずぎゅっと目をつぶる。
ーーーーーポン
「へ?」
予想してなかった頭の感触に
まぬけな声が出た。
恐る恐る目を開けると
目の前には当たり前だけど武下くん。
だけどさっきと違うのは
優しい雰囲気で笑っているところ。
安心してあたしも釣られて
笑ってしまった。
「名前……」
「え?」
あたしの頭に乗せていた手をどかして
フイッとそっぽを向くと
こう言ってきたーーーーー。
「海輝って、呼べよ」