SUMMER SCHOOL!!
「た、武下っくん……!!!わぷっ」
人気のない廊下でようやく
あたしの声に気づいたのかいきなり
足を止めたので思わず武下くんに
ぶつかってしまった。
「ごごめんなさい………」
「ここ………」
「え…………?」
さっきまで1言も話さなかった
武下くんがここに来て
ようやく口を開いた。
「ここ………が、なに?」
「今日の放課後、ここに来い」
思ってもみなかった言葉が
武下くんから投げかけられた。
「は、はい」
あまりの剣幕にとっさに
敬語で話してしまった。