不良狼の一途な溺愛【番外編】*Sweet・Christmas*
蓮、喜んでくれるといいなぁ…。
ワクワクしながら着替えを済ませて、1階のキッチンへ。
手短に朝食を済ませた私は、クリスマスケーキを作り始めた。
蓮の誕生日の時はショートケーキだったけど、今回はブッシュ・ド・ノエルに挑戦。
蓮の好みに合わせて、甘さは控えめだ。
うん、なかなかいい感じ…。
レシピを見ながら、順調に作っていると、お母さんがニコニコしながら私の傍にやって来た。
「柚ってば、かなりご機嫌ね〜!幸せそうな顔しちゃって!」
ツンツンと人差し指で頬を突かれ、カアッと顔が熱くなる。
そんな私を、お母さんは微笑ましそうに見つめた。
「今日のクリスマスイブ、蓮君の家で過ごすのよね?」
「うん。」
「二人で楽しい時間を過ごして来てね!朝帰りでも、構わないわよ!」
「…えぇっ!?」
驚きのあまり、声がひっくり返ってしまった。