おっぱぶ☆

あたし達はもしかしたら、
疑心暗鬼になりすぎて
バカみたいに相手の気持ちの探りあいをしているだけかもしれない。


でも、お互いの仕事上、
そうなってしまう。


騙されるのが怖くて
素直になれない。

きっと朔夜だってそう。

あたし達は変に疑り深く
人を信じるという気持ちを少しずつ失って行く。

"水商売で失うものなんてない"

だなんて、大嘘だ。
ここは偽りだらけの世界だもの。
本質を見極めるのはあたしには難しすぎた。




携帯の過去のメールから
朔夜からのメールを引っ張り出す。



”俺やっぱ、シュウが好きだわ
また会おうな"


胸がときめく。


やっぱり、
このメールは消せないや・・・




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