闇ピエロの不思議な舞い【8ページ完】
「明日、手術するんだって」
ある夜、ジャスミンがピエロさんに言った

〈チリリン♪〉

「あたしね、最初は手術がとても怖かったんだけど、今はもう怖くないの」

〈チリリン♪〉

ジャスミンがにっこり笑った
「だって手術したら、ピエロさんを見れるんだもん!!
あたし、目が見える様になったら、一番に隣のベットを見るわ!あと、外でたくさん遊びましょ!」








― 鈴の音が鳴らなかった

「ピエロさん?」
ジャスミンがつぶやく

〈チリリン♪〉

「楽しみだね♪」
ジャスミンがにっこり笑う
















ピエロさんが近づく気配がした

「?」

ピエロさんの手が、ジャスミンのてのひらにそっと何かを乗せた・・・


「なぁに?」
ジャスミンは、てのひらの中の物を指でつまんでみた


〈チリリン♪〉

「・・・鈴!?あたしにくれるの!?」



答える代わりに、ピエロさんはそっとジャスミンの肩をたたいた
「ありがとう!」


その夜、ジャスミンは幸せいっぱいの気分で眠りについた
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