ド天然!?魔女っ子の秘密

「由良、どうだった？この学園のテストは」

あたしが座ったところで美玲が言った。


どうだった、って……


「びっくりした」

率直な感想を伝える。


「だよな、難しかったよな〜。今回は特にそうだった」

雅人が話に入ってくる。


難しかった…かな？

「いや…難しくはなかったよね？
簡単すぎて驚いたもん。

ソルテリッジだからもっと難易度の高いテストなんだろうと思ってたけど…

すごく簡単だったね！
サービス問題ばっかりだったよね！」


「「「…………」」」


みんな黙ってしまった。

あたし何か変なこと言ったかな…？


「…な、なあ…いつもよりも難しかった…よな…？…それとも…難しいと思った俺って変なのか？」

「……あたしも、難しい思ったわ…」

「翔太は…？」

「……いつもよりは、な」

「やっぱ、そうだよな！俺安心した！」


よくわからないけど、雅人が元気になって良かったよ。

なんで落ち込んだのか分からないけど…


まあ気にしないでいいか。

雅人のことだし、美玲に任せておこう。