christmas
…何を言っていいのか
わからなくなってしまって
静かに佑輔の手を握ったら…
優しく握り返してくれた。

べったりくっついてしまう。

テレビのバラエティ番組も報道番組も
付いているだけで、二人には
少し違う時間が流れていた。

何かを会話するわけでもなく
ただ佑輔によりかかって…
幸せな時間を思う。

静かな時間も流れて、
…また二人でキスをした。

「ねぇ、でも…なんで…
キリストの誕生日の前の夜に…
エッチなんてするんだろうね。」

ふと疑問に思ったのを佑輔に
耳元で聞いてみた。

「いいじゃん。なんでも。
…おいで。亜紀。」

優しく差し出してくれた腕に
身を委ねてしまう。

背が高くて、小さな私を
包んでくれるような佑輔の腕が…

ずっと、今も好きだった。
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