air-s Word
「瀬乃君、見ての通り康野は悪い奴じゃないから…なっ、分かったろ?
無愛想なのは仕方ないことだから多めに見てやってくれな?」
康野君と目が合った。
さっきより鋭い眼光が緩和された気がする。
合わさった視線が外れた時、おもむろに康野君が立ち上がった。
威圧させようと思っていないことは分かったのだけれど、やはり少し怖い。
「……瀬乃…君…これからよろしく」
小さな小さな声だったけれど、しっかりと聞き取れた。
-よろしく?
…僕は、歓迎されているのか…
ノートに文字を書き、僕も立ち上がる。
『康野君。こちらこそ宜しくお願いします』