air-s Word

「ごめん…タイミングが分からなかった…
でも、もう新しい人が来たことに気づいてる。」


「えっ…?どうして」


雫が問う。


「玄関に、靴が増えてたし…あの人勘がいいから言わなくても分かってるよ。
紹介する気になったら部屋に来てねって言ってた」


はぁ…という雫の溜息が物音一つしない静かな部屋に響く。
言葉を発しなければ信じられない程に静寂につつまれた空間だ。


「やっぱり黒崎さんは怖いな」


有島君が言うと「うん、うん」と雫も同調する。


『あの、くろさきさんって?』
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