air-s Word


僕は尋ねると、雫は「また葉君置いて私達だけで話してる…もう、この癖どうにかしなっきゃ」と僕の方へ顔を向けながら困ったように言った。



「黒崎さんはね、私達の保護者みたいなものなんだよね。この家だって元々は黒崎さんが一人で住んでたんだけど、」



彼女は一旦言葉を止めると何かを考え込むかのように目を閉じた。



「彼が私達のこと、拾ってくれて。命拾いしたなあ…なーんて、だいぶ前の話だけど。悪い人じゃないよ?だって悪い人だったらこんなことしてないだろうし。けど、ちょっと癖のある人、なんだよね。そこが難点というかさ、時々ぐざっとくること言うんだもん、あの人」




「うん、確かに。俺、たまに泣きたくなることある。言ってることが的を得てるだけに何も言い返せないしな」
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