air-s Word
『癖がある?』
そう尋ねると、雫と有島君は首を大きく縦に振った。
康野君も、「まあ…」と小さく呟いている。
「優しいのか厳しいのか分からない人。…あとは、エスパー疑惑がある」
―え、すぱー?
話を聞けば聞くほどどんな人であるのか分からなくなる。勝手にのこのこと家に上がって怒られるのではないか、と心配になってきた。
「ということで葉君。通過儀礼をしよう」
『通過儀礼?』
「黒崎さんのとこにいって『住むことになりましたあ』っていえばオッケーだから、大したことじゃないよ。あの人本業がカウンセラーだから一対一で話すのが趣味みたいな感じでさ…私も拓も康野もここにきた日にされたから」
