Blue sky days

「魔法使いの中でも、ランクがある。
 ランクを決めるのは技術もあるが、
 一番は魔力だ」

「魔力が劣っていると、大きな魔法が使えない。
 生まれもっている魔力でいきなりランクが決まることもあるんだ」

 順番に説明してくれてる。
せめて一人が説明してくんないかな。

「で、俺達みたいに、生まれもって魔力と技術を持っている人がいる。
 その中でも頂点に立つ1人の魔法使いがいるんだ」

「その一人が、紫桜なんだよ」

「…え?」

 平然と言い放った野口さん。
何の根拠があっていったのだろうか。

「こういう伝説があるんだ」

 そういって、野口さんは語り始めた。







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