Blue sky days
時は立って15年後。
魔法使いは衰えなかった。
ブルーもすっかり成長した。見違えるほどにたくましく。
魔法使いは、一度城に連れて行ったらいいのかわからなかった。
そんなことを悩んでいたら、ブルーのペンダントが光った。
「ブルーや、ペンダントを貸しておくれ」
素直に渡してくれたので、自分の部屋に戻り、妃と顔を合わせた。
「妃や。ブルーを、一度城へ戻したほうがいいのかい?」
妃に問いかけると、妃は険しい顔つきになった。
「いけません。いま、我々の国は魔法使いを排除しようと企んでいるのです。
こんなことをしているのが見つかれば、私もブルーも、あなたも無事ではないでしょう」
そんな状況では、ブルーの命が一層危険になる。
そう判断した魔法使いは、こう告げた。
「妃や、ブルーはどの道、見つかることになるだろう。
今、顔を合わせてやってはくれぬか?」
「いぇ、彼にあってはならぬのです。それに、見回りが戻ってきます。
それでは、また」
そう言い残して、妃は消えた。
この会話が、魔法使いにとって、妃との最後の会話になった。
妃が見つかったのか、王の気に触れたのか、
王宮は、崩壊してしまったのである。
ブルーは、何も知らずに過ごしていた。
ある時、魔法使いが、うっかり不思議な粉を使うのを忘れてしまった。
この時、魔法使いはすでに200歳を超えていた。
忘れてしまっても仕方のない年ではあるが、
このうっかりが、ブルーの人生を狂わせてしまった。