ゆびきり
ある日、私は久しぶりに梨由と会った駅をあるいてみた。


相変わらず、いろんな人がいた。


そして、梨由がいたところにつくと、そこには男が座っていた。


金髪で襟足だけがながく、整った顔に眉の上や唇などにピアスをつけていた。


そして、梨由と同じように詩をならべて、トランクを椅子がわりにしてすわっていた。


私はいつのまにか、彼の目の前に立ちすくんでいた。

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