ゆびきり
「今日はここまで!日和明日も仕事だろ?」


「うん、そうだけど…」


まだ、帰らないで…


でも、そんなこと言えない、空しいさが一気に押し寄せてきた。



「そうだ、合い鍵ちょうだい」


詠士はそういって、私に手をさしだした。



私は詠士の言葉がなかなか理解できなかった。



合い鍵?



「合い鍵なんて、なににつかうの?」


「俺、ここで暮らすわ。決めたからカギ頂戴」


無垢な顔して、手を差し出してくる詠士は可愛くて好きだけど…


意味わかんない!!
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