イチゴ大福

はぁ…

ため息しか出てこない

どこにいても、葵のことを考える。

私なんか、悪化してない…?

考えちゃダメって思うほど考えてない?

あー、もう、ここまで来たら病気でしょ…

はぁ…

私がため息をついた時、後ろから声をかけられた

「なーに落ち込んでるの、おねーさん!俺といいことしない?」

…イケメン。

じゃなくて!

「ごめんなさい、彼氏いるので…」

「大丈夫!ばらなきゃ平気!」

そう言った男。

男ってみんなそうなの…?

私が見てない間、浮気してる…?

もしかしたら、今もかもしれない…

そう考えてると涙が出てきそうになる。

「ごめん、なさい…」

私はもう一度謝った

「じゃあさ、連絡先だけでもいいから交換しない?」

そう、持ちかけられた

連絡先だけ…

それなら別に…

「いい…「ダメに決まってんだろ」

割って入ってきたのは…

汗だくになってる葵だった。

なんでここにいるの?

なんでダメっていうの?

なんでそんなに疲れてるの?

なんで、なんで、

なんでそんなに不機嫌なの…?

「うわ、こいつ…」

男はそう言って逃げていった。

「なんで…」

私が口を開くと、葵は怒ったように言った。

「勝手にいなくなんな。
つーか、連絡先教えてんじゃねーよ。
お前は俺の女だろ。」

もしかして、探してくれたの?

だからそんなに疲れてるの?

不機嫌なのは、嫉妬したから?

私が彼女だから…。

俺の女…

嬉しいよ…

私、葵の彼女だよ。

そう、みんなに知らしめたい。

「ね、葵…」

私が呼ぶと、少し不機嫌そうにこっちを振り向いた。




ちゅっ




初めて私から、軽くだけど、キスをした。

葵を見ると、

驚いた顔をしながら真っ赤になってた。

「葵、大好きだよ!」

私がそう言って笑うと、

「俺は愛してる」

そう言って笑ってくれた。

…もう!

顔が熱くて火傷しそう…


「ほら、いくぞ。」

そう言って手を差し伸べてくれた葵。

葵、大好きだよ

わたしも、愛してる…
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