それは気持ち次第
私からしたら、何で彼の渾名が「ロボ」なのか不明になるときもある。確かに無表情だし、口調は平坦だし、喜んだり怒ったりと、喜怒哀楽を見せることもない。
こんなふうに、クリスマスだからって恋人と過ごす必要はないとか、凡そ人間性など忘れてきたようなことを言ったりもする。

……うん、ロボかな。

私は自問自答してから、その結論に達した。

「皆がそうだからって、同じにしなきゃいけないんですか?そうでないと、人として駄目なんですか?」

小野田君の言いたいことがわかるようで、わからない。

私だって、ここ最近のクリスマスは恋人がいないからという理由で一人で過ごしているが、恋人がいるときはデートなんかしちゃったりするわけで。だけれど、それが必ずしなくちゃいけないことかと問われればそうではない、とも言える。

「うーん、女の子としては、やっぱりイベントだから一緒にいたいのでは?」

じゃあお前もそうなのか、と訊かれると肯定はしづらい。

「先輩もそうなんですか?」

いつもは相手のことなんてさして興味なさそうなくせに、こういうときだけ型通りの質問を返してくる。

「うん、私はどうかな。どっちでもいい」

私が答えると、小野田君はどっちでもいい、と口の中で反芻した。曖昧なことがあまり好きではない小野田君には、この物凄く曖昧な答が納得出来ないのだろう。

とはいえ、これを上手く説明する術はない。



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