それは気持ち次第
「もしかして、小野田君、クリスマス一緒に過ごす必要性はないだとか何だとか言って、彼女に振られました?」

私は敢えて敬語で言い、少し身を乗り出した。すると、小野田君はまた表情を変えた。

今日の小野田君は面白い。いや、今日というより、恋愛トークをしている小野田君が面白い。

また、何でわかったんだ、というような顔。

だから、何でわからなかったんだ、と思う。

「いやいや、彼女からしたら、会いたいんだよ」

「先輩もですか?」

「いや、だからそれはどっちでもいいって言ったよね」

「はい」

「彼女としてはさ、別れる、て言って、じゃあ会おうよ、ていうのを期待してたんだと思うよ?」

「先輩もですか?」

「いやだからね、私はそんなことを言う男と付き合ったことないから」

会話は進んでいるようで進んでいない。

「だから、連絡してあげなさいよ。クリスマス一緒に過ごそうって」

「意味ないですよ」

また振り出しか?


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