運命は始まったばかり

クリスマス

そんな事を考えてる時間すらなく、

慌てて着替え、曇り空の中

昨日のケーキ屋さんへと向かう。


そう、



今日は、クリスマス。

朝から、また

ミニスカサンタへ変身して・・・

街頭で、昨日の3倍売らなければいけない。


人の幸せそうな顔を見ながら

笑顔でクリスマスケーキを売り

私の一日は過ぎていくのだろう。



「おはよー」

「おはよ、さむいね~」

「ほんとほんと。せめて
ミニスカじゃなくて
ズボンがいいよねー」

ほんと・・・

さすがに、ミニスカは足元から冷えて 本気で寒い。

不満を言いつつ、

他のミニスカサンタメンバーも揃い

歩道に机を並べ、ケーキを並べ・・・


「クリスマスケーキ即売でーす。
大きいのから小さいのまで用意してますよー」


昨日同様、大声を張り上げるバイトスタートだ。





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