運命は始まったばかり
それでも、さすが
20代同士バイトは
大人として、責任持って
時給850円の仕事を全うするわけであり、


夜8時を回ると、

さすがにお客も、あまり来なくなり


ようやく、


「お釣り間違えてたら
どうしよ・・・
絶対、金額のズレがあるよね~
あー・・店長に
イヤミ言われるわー」


「それは、私も同じだってば。
そもそも
こんだけの在庫を2人で捌かせようってのが間違いだし」


会話ができるほどの余裕ができた。


「田丸さんって何歳なの?」

「白石さんは25歳でしたっけ?」

「うん?」

「私は、その3つ上ですよ」

3つ上って事は・・・・


「28!?うそ?全然見えない・・」

「若作りしてますからー」


だから、すべてに冷静で
大人なんだ・・・


5時で上がった子にも

私と違って

「彼氏といいクリスマス過ごしてね」

なんて言ってたし・・・

私なんて、不機嫌な顔しか
あの子に対してできなかった。


あー・・・自分の小ささが

よく分かる・・・。
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