Witch and Vampire ―恋物語―

何もわかりはしなかった。

「やっぱ聞くしかないか。」

しかし、誰も来ない。

お腹も空いてきた。

と、ここであることに気づいた。

「ソラは、どうなったんだ・・・?」

血が出ていたことから、斬られていたのは分かる。

だが、どこを斬られたのか、今はどのような状態なのか。

全くわからない。

それが逆に俺の不安を掻き立てていた。

「どう、にか、行かなきゃ。」

力を振り絞って起き上がる。

が、ベッドからずるっと上半身が落下した。

ドンッ

そのまま下半身も落下した。

ドスッ

「うっ・・・。」

体に衝撃が走った。

「うぁ・・・。」

傷が痛む。

じわりと血が滲むのが分かる。

「いってぇ・・・。」

膝をつき、立ち上がろうとするが、太ももの傷が痛む。

体を反転して、座り込む。

「はぁ・・・はぁ・・・。」

ベッドに寄りかかり、上を見上げた。

頭が重たい。
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