ヤマネコ日記。
「耕太くん、それ、誘導尋問だよ(笑)」
私は言いながらすでに答えはわかっていた。
耕太くんはまだ笑顔を崩さない。
すっと息を吸ってみた。

…生きてる。

私は今、生きてるんだ。
耕太くんの金髪が眩しい。
耕太くんの笑顔の方がもっともっと眩しい。
いつかを思い出した。

あの日と少し、重なった。
「サボっちゃおっか。」

歴史を、繰り返したいと願った。
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