馬鹿な私をもらってください。
「塁君、馬鹿馬鹿言い過ぎだよ。…ていうかなんで塁君がうちでご飯食べてるの?」


「あ?叔母さんが食べてけっていってくれたんだよ」

「塁君、おいしいかしら?」


リビングで洗い物をしているお母さんが、塁君に呼び掛けた。


「おいしいですよ。本当、叔母さんの作るものはお店でも出せそう」


それを聞いてうふふと嬉しそうなお母さん。


…態度ちがうよ?塁君。


塁君の家と私の家はお隣同士。


小さい頃、塁君たちが引っ越してきてから家族ぐるみで仲良くしている。


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