馬鹿な私をもらってください。
パタパタと急いでママのいるリビングに向かった。


ママのお友達かな??


夕方だから、こんばんはだよね??


「あ、理彩、こちらお隣に引っ越してきた柊塁(ひいらぎるい)くんとご両親よ」


お母さんに紹介された塁君のお母さんたちは、ソファーから立ち上がって「こんにちは」って言った。


うわあ、すっごい優しそうな人たちだなぁ…。


なんか、上品で、いかにも“お金持ち”って感じ。


聞いてみると、お父さんがやっぱり何かの大企業の社長さんらしい。


まだちっちゃかった私には、まだよく分かんなかったけど、“社長さん”って聞いたら、なんかすごく感じる。


わたしのお父さんが普通のサラリーマンだからかな。

< 3 / 24 >

この作品をシェア

pagetop