どうしてこうなるの?私達の日常生活


♪~♪~


「はい、どした?」



“やっぱ、こいつが兄貴の女だったんだ~♪”



桜の携帯なのに、聞こえてきたのは進の声。城島の中で“不安”と“恐怖”の気持ちが一気に湧き上がってくる。


「お前・・・桜に何した!」
“何って、ちょっと携帯を借りただけだよ(笑)”


電話越しに不適に笑う進の声を聞いた桜。その時、あるフレーズに引っかかった。



“兄貴”という言葉に・・・




「桜には絶対手を出すなよ(怒)」

“大丈夫ですよ~♪とりあえずさ・・・話したいことあるからさ、来てくんない?”

「・・・わかった。」

“その時は、兄貴一人で、ってことで~♪”


プチッ・・・


「すす・・・」


突然、電話を切られた。
城島の後ろでその様子をうかがっていた守は「要兄ちゃん・・・。」と不安そうに声をかけるのだが・・・


「守、ちょっと出かけるから、一人でいられるな?」


と言って守るに声をかける。その表情を見て守は何も言い返すことが出来ず「・・・わかった。」と返答した。


そして、城島を見送った。


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