カラッポの君-恋計画-
「これと、これ。あ、これも」
カゴはすでに山盛りだった。
コンビニってのはこんなに物を買う所か?
「ありがとうございました」
女ってのは買い物がすきだ、と思いながら店を出た。
「1つ持つよ」
西川アユムが俺からビニール袋を奪う。
「……」
満足そうに歩く、その横顔。
「ね、ワタルって呼んでいい?」
急にこっちを見た、大きな瞳。
「ああ」
俺は目を逸らした。
俺は、自分から目を逸らしたんだ。