『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
この後の仕事が無かったのを幸いに、2人をマンションへ連れて帰る。
車の中でもずっと沈黙は続き、さすがに気まずいと思ったので話しかけてみた。
「先輩だって、2人を心配してあんな事をしたんだと思うよ」
「体で仕事を取るようなヤツやないと思ってた、せやから……」
「止めや」
「でもね、正直業界内の評判は良くないの、あたしも何度仕事の話を断られたか。特に大先輩からみの仕事なんか『失礼だから』って言われてね、きっと、それを気にして」
2人とマトモに初めて会話が出来た、でも内容は嫌な話。
「ご飯でも食べて帰ろうか、ね」
「せやな、腹減ったし」
車を『アライヴ』に向けて走らせる、こういう時は美味しいものでも食べさせて気分を良くさせなくちゃ。
店は平日の夜で比較的に空いており、1番奥の席に座ると食事を始める。
「まあ、マズないわ」
「良かった、ねえ、もっと食べていいよ」
「ほな」
秀一郎はお腹が空いていたのかよく食べたけれど、万里也はちっとも口に入れようとしない。
受けたショックが大きいのは分かる、でも食べて欲しくてあたしは無理にすすめる。
車の中でもずっと沈黙は続き、さすがに気まずいと思ったので話しかけてみた。
「先輩だって、2人を心配してあんな事をしたんだと思うよ」
「体で仕事を取るようなヤツやないと思ってた、せやから……」
「止めや」
「でもね、正直業界内の評判は良くないの、あたしも何度仕事の話を断られたか。特に大先輩からみの仕事なんか『失礼だから』って言われてね、きっと、それを気にして」
2人とマトモに初めて会話が出来た、でも内容は嫌な話。
「ご飯でも食べて帰ろうか、ね」
「せやな、腹減ったし」
車を『アライヴ』に向けて走らせる、こういう時は美味しいものでも食べさせて気分を良くさせなくちゃ。
店は平日の夜で比較的に空いており、1番奥の席に座ると食事を始める。
「まあ、マズないわ」
「良かった、ねえ、もっと食べていいよ」
「ほな」
秀一郎はお腹が空いていたのかよく食べたけれど、万里也はちっとも口に入れようとしない。
受けたショックが大きいのは分かる、でも食べて欲しくてあたしは無理にすすめる。