『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
必死に後を追いかけるものの、長い足に細い体の万里也に、短い足に太い体のあたしが追いつけるはずもなく、あっと言う間に姿を見失ってしまう。
「秀一郎君、彼はどこ? 」
「さあ」
さあじゃないだろ、大事な相方が消えたんだぞ。
しかしどうして本番直前に逃げるかな、スタッフに言い訳をしなくちゃ。
スタジオに取りあえず秀一郎だけ送り届けると、ADさんに事情を話し、捜索を手伝って貰う。
広い局の中、おまけに本番直前というタイムリミット。
あちこち駆けずり回ったけれど、万里也のマの字も見つからない。
「マネージャーさん、困りますよ、これじゃ」
「申し訳ありません」
スタジオにひとまず戻り、プロデューサーに頭を下げていると、周囲がザワつく。
「どないなっとんねん」
「いつもの気まぐれやろ」
今日の司会である『ジョンソンズ』の2人は、明らかにイライラしており、このままでは番組収録も始まらない。
「皆さん、申し訳ございません、今、探して参りますので」
そう言って、再びスタジオを飛び出そうとすると、目の前に白い壁が迫る。
「秀一郎君、彼はどこ? 」
「さあ」
さあじゃないだろ、大事な相方が消えたんだぞ。
しかしどうして本番直前に逃げるかな、スタッフに言い訳をしなくちゃ。
スタジオに取りあえず秀一郎だけ送り届けると、ADさんに事情を話し、捜索を手伝って貰う。
広い局の中、おまけに本番直前というタイムリミット。
あちこち駆けずり回ったけれど、万里也のマの字も見つからない。
「マネージャーさん、困りますよ、これじゃ」
「申し訳ありません」
スタジオにひとまず戻り、プロデューサーに頭を下げていると、周囲がザワつく。
「どないなっとんねん」
「いつもの気まぐれやろ」
今日の司会である『ジョンソンズ』の2人は、明らかにイライラしており、このままでは番組収録も始まらない。
「皆さん、申し訳ございません、今、探して参りますので」
そう言って、再びスタジオを飛び出そうとすると、目の前に白い壁が迫る。