『イロモノなアタシⅡ 小鬼更正計画』
あーでも、パパならいいかも。
間違ってもあたしがヘンな気は起こさないし、時々
『パパーお小遣いちょうだーい』
とか甘えたりして。
『志穂はしょうがないなぁ』
……アホみたいな妄想は止めよう、どこの世界に二十歳過ぎてお小遣いをねだるデブサイクな娘が居るというのだ。
イケメンの若いパパなんて、まず有り得ない。
『場所はどこ? 』
「二丁目です、シャングリラって店で」
『すぐに行くよ』
電話が切れ、蘭子さんを振り返ると、鼻にミックスナッツを詰めては社長の顔めがけて飛ばしていた。
ここは1つ、エサを与えよう。
ママと競わせる事で、普段の蘭子さんを取り戻させるのだ。
「蘭子さん」
「あんだよ? 」
ピシィーッ、とカシューナッツが鼻の穴からこちらに飛んで来る。
間違ってもあたしがヘンな気は起こさないし、時々
『パパーお小遣いちょうだーい』
とか甘えたりして。
『志穂はしょうがないなぁ』
……アホみたいな妄想は止めよう、どこの世界に二十歳過ぎてお小遣いをねだるデブサイクな娘が居るというのだ。
イケメンの若いパパなんて、まず有り得ない。
『場所はどこ? 』
「二丁目です、シャングリラって店で」
『すぐに行くよ』
電話が切れ、蘭子さんを振り返ると、鼻にミックスナッツを詰めては社長の顔めがけて飛ばしていた。
ここは1つ、エサを与えよう。
ママと競わせる事で、普段の蘭子さんを取り戻させるのだ。
「蘭子さん」
「あんだよ? 」
ピシィーッ、とカシューナッツが鼻の穴からこちらに飛んで来る。