恋箱。


悔しくて、でもぶつける場所もなくて……いいコを演じるしかなかった。




泣いて責めたとしても先生の気持ちはきっと変わらない。




「わかった。じゃあね」




電話を切った瞬間涙が溢れた。




せっかく普通の恋愛して幸せになれると思ったのに。


仕事だって今は風俗嬢だけど……ちゃんと真面目に探そうと思ってたのに。



ホントだよ???




やっぱりオトコなんて信じちゃダメだ。





ケンだって、2度目の妊娠の時のオトコ達だって、先生だって……みんなアタシから離れてく。





もう絶対に信じない!




そう……心に誓った。
  




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