恋箱。
程なくして列は流れ、二人で受付の前に立った。
「あやさん黙ってて!?高校生で入るから?」
子供みたいなキラキラした瞳で言うリュウジ。
そういえば前に高校生で入ろう、なんて言ってたっけ?
「は??やっぱり無理だって……」
「いいからっ!!」
…………。
「いってらっしゃい♪」
笑顔で微笑むカウンターのお姉さん。
(本当に高校生で入っちゃったし……)
今でもアタシの手元には、当時21歳だったのに「大人」では無くて「中人」と書かれたこの日のパスポートが残ってるんだ。