恋箱。




「ゴメン……なさい。」


失敗したら迷惑がかかる、分かってたはずなのにやっぱり失敗した。




そんなアタシを責めることなく、ママが差し出したのは


「これリュウジ君から……」


遠く離れた場所にいるリュウジから届いたのはプーさんのぬいぐるみに入った電報。






【目が覚めたら……迎えに行くから】




それだけが書かれていた。




短い電報。




感情をなくしてたアタシの心がちょっとだけあったかくなった気がしたんだ。





今までの事……忘れられるかな??


リュウジは信じてもいいのかな???





アタシは……ケンがいなくなってから、ずっと。




「お迎え」を待っていたのかもしれないね?







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