Bitter Sweet
蓮の指差す先には、窓越しに見える大きな観覧車。

「あぁ、あれね。綺麗だよね~、光の色がゆっくり変わってさ。こんなホテルの最上階から見れるのもすっごい贅沢な感じする!」

「…行こ。」

「え?」

「アレ、乗りに。」

何故かニンマリと、何か企んでるような笑顔。

「何?なんか企んでない?」

「ないない。見てたら乗りたくなっただけ。」

そう言って席を立ち、私を外へ促す。



*****

外へ出ると、びゅうっと冷たい北風がコートをはためかせ、私達は口々に「寒いね」と言いながら、大観覧車の方へ歩いて行った。


乗るのは何年ぶりだろう。

クリスマスだと激混みで、待ち時間が凄かったはず。


並んでる列の最後尾につくと、待ち時間40分なのが判明した。

「良かった~、1時間以上待ちだったら辛いなぁと思ってたんだよね。」
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