Bitter Sweet
「クリスマスとはいえ、一応平日だからな。ラッキーだな。」

蓮も安心したように呟き、長い列の前の方を眺めた。


外で待ってるので寒さで身を縮めていると、蓮が私の肩を引き寄せた。


「寒いから、あっためて。」

ニヤ、としながら更に密着度を上げてくる。


「ちょっと、くっつきすぎ!誰かに見られたらどうすんの!」

グググっと、蓮の腕を押しのけようとするけど、そう簡単には外せない。


「いーじゃん、もう。大体、イチャつくカップルだらけのココにいたらオレらなんて目立たないって。」

いや、普通のカップルならそうでしょうよ。

でも誰かさんのルックスが、すごぉく目立つってこと忘れてやしませんか?

….と抗議の目を向けたけど、当の本人は知らん顔だ。


はぁ、と諦めの溜息を吐いて、蓮に肩を抱かれたまま、ひたすら早く順番が来るのを待ち続けた。
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