Bitter Sweet
私は、余計なことは考えたくなくて、いつもより早いペースで飲んでいた。

高梨も、本当はきっと、私にいっぱい聞きたいこと、あったんだと思う。

なんかおかしい。
…そう思ってるのが顔に書いてあったから。



でも、何も聞かないでいることに決めたみたいで。

そのことに安心して、
ただバカ話ばっかりした。

高梨も私に付き合って、ガンガン、飲んだ。


次の日が休みなのをいいことに。


そして、
日付が変わって真夜中になった頃には、
2人とも泥酔状態だったに違いない。


「もー…ムリ。もう飲めない…」

帰ろうとして、足元がふらつき、高梨に支えてもらったところで。

気持ちがゆるんだのか、一気に眠気に襲われる。

「…って、ちょっと!ひかりさん!?おーい!」

高梨の必死な呼びかけが遠くで聞こえる。


でも、それには答えられずに、私は意識が落ちた。

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