眼鏡の奥に潜む甘い甘い悪魔



『まぁ当然。俺なんかを見るわけもなく弟扱い。むかつくけど見ててわかった。なほが兄貴を好きなこと。兄貴もなほが好きなこと。』




…………今、悲しそうでした。


とても悲しく笑ってました。



『でもさ、言わなかった。二人が付き合うなんて見たくなくて、で、クリスマス。兄貴がさ嬉しそうに玄関の前で“なほに会うんだ”って手にプレゼント持って笑ってんだ』



『………うん』



『俺はうすうす告白すんだなって感じで、なにも言わずに兄貴を見送った。でも………』




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