魅惑のキスネコ!【完】


いつも通りジンを朝送り出して
リビングでポパイと朝食をとっているとき。

・・・リリリリーン
 ・・・リリリリーン

あたしの携帯がなった。


ポパイはあたしを一瞥すると
そのまままたテレビに目をむけ
食事を続ける。

すっかりテレビっ子だ。

携帯を見ると、そこに出ていた名前は
あたしの昔からの友人だった。
迷わず電話に出る。


「もしもーし」


”あ、もしもしカナ?”


「アリサ。どうしたの?」


”あのさ、カナのイトコ、紹介して欲しいんだけど!”


「え?イトコって、なん・・」



ハッ・・!!!

あたしはポパイを見る。
いや、まさか!
そんなわけないよね・・


”お願いっ!
あたしがマジ結婚したいの、知ってるでしょ??
カナのイトコ、ちょータイプなの!
だから、ね、ね!”


「ちょ、ちょっと待って。
イトコって、誰の話ししてるの?」



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