魅惑のキスネコ!【完】

ビシッと言い切る。
そして少し遠くを見ながらつづける。

「カナじゃなきゃダメなんだ。
カナはもう俺の事いらないの?
ジンがいるから、もう俺は・・必要ないのか?」


ポパイがあたしに問うように聞いてくる。

「違うっ・・そうじゃない。
ポパイはポパイだよ。」


「・・・」

「・・・ゴメン、そういうつもりじゃないの。
あたしちょっと混乱してる。色々ありすぎて。
あたしもポパイがいつも傍にいてくれなきゃ嫌」

そうだ、ポパイはあたしの大切な親友。
結婚は無理だけど、ポパイと一緒にいたい気持ちは変わらない。

そうやって、伝えよう。

「ぽぱ・・」


ちゅっ・・・・


思いがけず、ポパイの顔が目の前に現れ唇が重なる。


「先帰ってるね。
なんか疲れちゃった」

声が聞こえたと思うとポパイの姿はもう消えていた。




< 45 / 255 >

この作品をシェア

pagetop