シロップ×シロップ  【完結】
「なぁ、ユーシン」
ナツメは、ベランダの手すりに寄りかかり、隣で夜の海を眺めているユーシンに声をかけた

「ん〜?」

「もしも・・・奈美が俺たちの中の誰かを選んだとして・・・」

ユーシンが顔を向けた
「わかってるよ。恨みっこ無しだろ?」

「まぁ、な」

「たけど、決まるまでは敵同士だぜ」

「まぁ、な」

月明かりでキラキラ光る海面を見ながら、ナツメは奈美が、帰宅班から花火班に変更した事を思い浮かべた
(もう決まってしまったのかもしれないけど)
ため息をついた

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