永遠(とわ)に果てぬ愛
“行って来る”と言われても、どこへかも分からないし、何のためにかも分からない。
しかも、“隣にいろ”と言ったのは怜央なのに、なぜ自分から離れるのか。
「大丈夫だよ。俺がいるから」
相変わらず、八塚くんは笑顔だ。
1人で残される訳ではないから安心するけど、なぜ3人共笑顔なのか不思議でたまらない。
その中で、怜央は八塚くんを睨みつけて行ってしまった。
正直、八塚くんと2人でいたことがないから、2人で残されるのも困った。
そう思いながらなんとなく怜央を見ていたら、集団の中へ入っていく。
周りから挨拶されるも、見向きもせず、中央に向かっている。
そこには、なんと女がいた。