永遠(とわ)に果てぬ愛



そして、その女が怜央に気づき、満面の笑みで話しかけている。

怜央は後ろ姿のため、表情が見えない。

あの女、見たことあるような気もするけど。



「八塚くん」


「ん?なに?」



私は、怜央の方から目をそらさずに八塚くんに声をかける。

その八塚くんは、声からすると笑っている。

その意味が分からないけど、今はどうでもいい。



「あの女、誰?」


「あの女?」



八塚くんが不思議そうな声で言っている。

その間も、私は視線をそらさず、怜央を見ていた。



「あー、アレか」



私の視線の先に気づいた八塚くんは、やっぱり楽しそう。




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