永遠(とわ)に果てぬ愛
それだけ、昨日のあの雰囲気は1人でいたくないものだった。
その上、祖父や訳の分からない女もいたから余計に。
「そんなに嫌だったの?」
「嫌ってもんじゃないよっ。だってね……」
不思議そうに言う莉奈に、昨日のことを話そうとした時だった。
「水城和奏」
急に名前を呼ばれた。
それは、屋上へつながる階段を上ろうとしたときだ。
後ろから、あきらかに女の声がしたんだ。
聞いても誰か分からないような声。
ただ、不機嫌そうな低い声だった。
後ろを振り向けば、昨日睨みつけていた女がまた、私を睨みつけるようにして立っていた。
その子以外に、私たちを見ている人はいない。
だから、この声の主はこの子なのだろう。