永遠(とわ)に果てぬ愛
「怜央と知り合いなの?」
昨日の様子を見る限り、知り合いなのは確か。
だけど、ただの知り合いにも見えなかった。
宝来グループの娘だから、仕事関係者ってこともありえるけど。
私が不思議そうに聞くと、彼女は一瞬驚いたあと、呆れたように笑った。
「あなた、何も知らないのね」
その言葉に少しカチンときたけど、彼女の言う通りかもしれない。
私は、怜央のことを何も知らない。
大手企業の社長の息子で、放課後は仕事をしている。
そのぐらいのことしか知らない。
何より、怜央のプライベートに関することは何も知らない。
卒業後結婚しろと迫られたけど、好きと言われた訳ではない。
彼の行動も思考も分からない。