永遠(とわ)に果てぬ愛



で、その前だよな。

その前は……。



「あ」



少しずつ、その時のことが蘇ってくる。

あの時確か、アレに捕まったんだ。

話すのは、あのパーティ以来だった。



「ねぇ、あたしが悠真くんといてヤキモチ妬いた?」



その言葉を聞いて、呆れてしまう。

相変わらず、おめでたい頭をしているな。



「そんな必要、あんの?」



好きでもないヤツに妬く必要はないって言いたかったんだけど。



「そうね。ヤキモチなんて妬かなくても、あたしは怜央のモノだもんね」



アレから返って来たのは、凄いポジティブな言葉。

イヤ、ポジティブとかそんな類ではない。

ただ頭がイカれているだけ。

ねじが何十本も抜けているだけだ。




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